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はっつ

水分ってどれくらい摂ったらいいの?

こんにちは。管理栄養士のはっつです。

突然ですが、最近ハマっていることはありますか?


私はホットヨガを始めました。

冷えやむくみに悩んでいたので、始めました。


まだ数回しか行っていないですが、爽快感にハマっています。

1時間のレッスンで滝のように全身から汗が出ます。

レッスン中に何度も水分補給の時間があり、水を500~1000ml飲みます。

飲む量が少ないとクラクラすることがあります。


最近、暑い日が多くなってきましたね。

ホットヨガほどではないかもしれませんが、これから汗をかく機会が増えると思います。

また、毎年熱中症についての報道があり、水分摂取に気をつけている方が多いのではないでしょうか。


「2L飲む」「経口補水液やスポーツドリンクを飲む」「汗で塩分が出るから梅干しを食べる」など色々実行している方がいらっしゃいますが、何をどれくらい飲んだら良いのでしょうか?


そこで、今回は水分についてお話したいと思います。


まず、身体に占める水分の割合は約60%です。高齢になると50%に減ります。

身体の半分を占める水分の管理は大事ですね。


入院などで尿を測ったことがある方は、1日の尿量が分かると思いますが、ほとんどの方が分からないと思います。


下記の計算方法でおおよその量を計算できます。

【1日の尿量の計算方法】1)

1ml/時間/体重=1000~1500ml/日

例えば、50Kgの方の場合、1ml×24時間×50Kg=1200mlとなります。


では、尿で出た分だけ水分を摂ればいいのかというと、そうではありません。

水分量には、尿や便などで排泄される水分量も考えなくてはなりません。


【食品の水分量の計算方法】2)

エネルギー量に対して、ご飯食献立の80%、粥食献立の100%、透析食のような水分制限食献立は60%で計算します。

例えば、1600kcalのご飯食献立の場合、1600×0.8=1280mlとなります。


【代謝水】2)3)

栄養素が体内で代謝されることによって、発生する水分のことです。エネルギーをたくさんとる人では増加します。


【代謝水の計算方法】2)

おおよそ13ml/100kcalで計算します。

例えば、1600kcal摂っている方の場合、1600×13÷100=208mlになります。


【不感蒸泄】2)3)

皮膚や呼吸によって、意識することなく水分が蒸発する現象のことをいい、発汗は含まれません。呼吸数が多くなっている場合に増加します。

また、発熱では体温が1℃上昇すると約200ml増加します。


【不感蒸泄の計算方法(成人の場合)】3)

体重(Kg)×15ml

例えば、50Kgの方の場合、50×15=750mlとなります。


上記の表を見ながら、考えてください。

食品の摂取量が減った→入る量が減る

大便が下痢だった→出る量が増える

利尿剤(腎臓に作用して尿量を増やす薬)を内服している→出る量が増える

腎不全や循環不全→出る量が減る


例えば、発熱していて(出る量が増える)、食べる量が減った(入る量が減る)となると脱水状態になる恐れがあります。


では、どれくらい必要なのか計算する方法があります。

【必要水分量の計算方法】1)

               年齢別必要水分量の目安

体重(Kg)×年齢別必要水分量(ml/Kg/日)=必要水分量(ml/日)

例えば、60歳で50Kgの方の場合、50×30=1500mlとなります。


投与エネルギーの数字と同程度で良いという考え方もあります。

例えば、1500kcalとっている場合は1500mlとなります。


★「水分必要量」とは、「最低必要量」と考えてください。★

よって、上記の表(入る量・出る量)の例で考えると、熱もなく、下痢などもない場合は、飲料が約600ml摂取で最低必要水分量が充足となります。


!注意!

心不全や腎不全や肝硬変などの疾患をお持ちで、主治医から水分制限の指示が出ている方は主治医の指示に従ってください。



今回、何を飲んだらいいか?については、書けなかったので、次回に持ち越します。

次回は、「脱水のアセスメントについて」です。

お楽しみに☆


(引用・参考文献)

1)宮澤靖:投与エネルギー・水分量をどう決める?

 https://www.meiji.co.jp/meiji-nutrition-info/images/science/enteral/basic01.pdf

2)足立香代子,小山広人:NSTで使える栄養アセスメント&ケア.学研,2007.

3)角濱春美:フィジカルアセスメント.メディカ出版,2013.

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