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熱中症について

こんにちは。

管理栄養士のはっつです。

突然ですが、熱中症になったことはありますか?


私はあります!

今思うと、あの時は熱中症だったんだろうなと思うことがあります。


私は学生時代、バドミントン部に所属していました。バドミントンは風に影響されないよう締め切った体育館で行います。夏場はよく頭がズキズキと痛くなっていました。頭痛薬を飲んで運動していました。


最後まで読み終わった頃には、学生時代の私の間違いに気付くはずです。


では、熱中症についてお話します。

熱中症は、梅雨入り前の5月頃から発生し、梅雨明けの7月下旬から8月上旬に多発する傾向があります。



人間が上手に発汗できるようになるには、暑さへの慣れが必要です。

暑い環境での運動や作業を始めてから3 ~4日経つと、汗をかくための自律神経の反応が速くなって、体温上昇を防ぐのが上手になってきます。


さらに、3 ~ 4週間経つと、汗に無駄な塩分をださないようになり、熱けいれんや塩分欠乏によるその他の症状が生じるのを防ぎます。


このようなことから、急に暑くなった日に屋外で過ごした人や、久しぶりに暑い環境で活動した人、涼しい地域から暑い地域へ旅行した人は、暑さに慣れていないため熱中症になりやすいのです。

暑いときには無理をせず、徐々に暑さに慣れるように工夫しましょう。1)

こんな日、こんな場所は注意が必要です。

気温が高い日、暑くなり始め、湿度が高い日、風が弱い日、日差しが強い日、熱帯夜の翌日、照り返しが強い場所、熱いものがそばにある場所、急に暑くなった日 1)


このブログを書いているのは、2019年6月14日です。

梅雨で湿度が高く、寒い日があったり、急に暑くなったりを繰り返しています。

上記に当てはまるので、注意が必要ですね。


では、どのような人が熱中症になりやすいのでしょうか。

脱水状態にある人(←前回までのブログを読むと分かります)、

高齢者、乳幼児、からだに障害のある人、肥満の人、過度の衣服を着ている人、普段から運動をしていない人、暑さに慣れていない人、病気の人、体調の悪い人だそうです。1)


このホームページからブログを読んでくださっている方は、

高齢者に関わっている方が多いと思います。


高齢者が熱中症にかかりやすい理由があります。

暑いと感じにくくなる、行動性体温調整が鈍る、発汗量・皮膚血流量の増加が遅れる、発汗量・皮膚血流量が減少する、体内の水分量が減少する、のどの乾きを感じにくくなる 1)


いろいろありますね。


では、高齢者の世話をする人が注意する点は

【体調】元気か、食欲はあるか、熱はないか、脇の下・口腔の乾燥具合

【具合】体重、血圧の変化、心拍数、体温

【環境】世話をする人がいない間の過ごし方、部屋の温度や湿度、風通し、換気、日当たり

を確認してください。1)


前回の脱水のアセスメントの項目で、さらに体調を詳しく調べられます。


!熱中症の危険信号!

高い体温、赤い、熱い、乾いた皮膚、ズキンズキンとする頭痛、めまい、吐き気、意識の障害(応答が異常、呼びかけに反応がないなど)


熱中症かも?と思ったら・・・

上記に「塩分の入ったスポーツドリンクや経口補水液、食塩水がよいでしょう」と

書いてあります。

食塩水は、0.1 ~ 0.2%程度の食塩水(1ℓの水に1 ~ 2gの食塩)が 適当です。 1)


では、最初にお話した学生時代の私の間違いに、気付いたでしょうか。

頭がズキズキ痛かったのは、普段の頭痛ではなく熱中症だったんですね・・・。

無知って怖いです。


上記は、環境省の熱中症環境保健マニュアルを引用しています。

熱中症が多くなる時期の前に、一度マニュアルを読んでおくことをオススメします!


予防は大事です。

環境省が女性だけでなく男性にも日傘の使用を呼びかけていますが、

普及していないようです。

熱を遮る効果があると分かっていても気恥ずかしいなどと敬遠する考えが根強い。

日傘男子は広まるのでしょうか。2)


ぜひ、知識を得て、自分や家族や利用者さんを守りましょう。


(引用・参考文献)

1)環境省環境保健部環境安全課、熱中症環境保健マニュアル

2)日本経済新聞 電子版,2019年6月13日付け

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